冬のドイツ一人旅 2日目 (12, Feb, 2010)

”新白鳥城へ”


この日はノイシュバンシュタイン城へのバスツアー。
僕が参加したのはこんなツアーです。


このツアーは、現地の観光会社によるもので、ガイドさんも現地の方です。
参加者もアメリカ人、スペイン人、イギリス人、インド人、日本人…、と様々。
社内には各国語によるイヤホンガイドがあり、バイエルン州の歴史やお城の歴史などを解説してくれます。
利用できるのは以下の言語。

ただし、集合時間や、注意事項等の情報はガイドさんの英語を聞き取らないといけないので注意。
分からないときは後で質問すれば丁寧に教えてくれますよ!
(時計のおもちゃで説明してくれますw)


さて、当日の流れを振り返って見ましょう。


06:00
起床。ホテルのビュッフェにて朝食。白ソーセージ食べた!うまし!パンもうまし!
少々食べ過ぎる。


08:30

M〓nchen Hbf前に集合。

乗車後、アウトバーンをひた走り、リンダーホーフ城へ!
この時、バイエルン州の歴史やアウトバーンの歴史についてガイドがありました。

など、内容も広範囲に亘り、かなり面白いです。


昼前(時間は定かじゃない・・・。)
リンダーホーフ城到着。
この日はしんしんと雪が降っていて、車外に出るとかなり寒かったです。

城の手前の売店付近。雪が降っています。。。

城の付近は全て庭園です。遠くには美しい山々も見えますが、この日はあいにくの天気です。

リンダーホーフ城


お城、と聞くとかなり大掛かりなものを想像する方も多いのではないでしょうか…。
写真からもお分かりのように、リンダーホーフ城は決して規模としては大きくありません。
もともと、このお城はバイエルンルートヴィヒ2世の別荘として建造されたものです。
ルートヴィヒ2世は別名”メルヘン王”とも呼ばれ、バイエルンでK〓nig(王)と言えば彼のことを意味します。
ルートヴィヒは国民の圧倒的な支持の元、弱冠18才でバイエルン王に即位しましたが、物語の世界に傾倒し、音楽家リヒャルト・ワーグナーを積極的に支援しました。
また、その理想を追求する過程で今回訪れたリンダーホフ城、ノイシュバンシュタイン城を造りました。
しかし、当時の財政はこのために逼迫し、結果、1886年、ルートヴィッヒは王座を追われることになります。
また、その数日後にはシュタルンベルク湖畔にて主治医とともに水死体として発見され、その死の真相は今日も解明されていません。


さて、話をリンダーホーフ城に戻すと、この城は王が24才の時に建てられました。
別荘として建造したにもかかわらず、自身が建てた城の中で最もこの城に長く滞在することとなりました。
城の内部は撮影禁止だったため、写真をお見せできませんが、彼のこだわりが感じられる美しい宮殿でした。


印象に残った点としては以下の通り

  • 美しい壁面装飾の数々。彫刻や絵画など、芸術的価値のあるものがずらり。本当に美しい。
  • 中国・フランスなど世界各国から取り寄せた調度品の数々
  • クランク機構を利用した可動式の食卓。階下のキッチンと食卓との間をテーブルが行き来し、王は誰にも会うことなく食事をすることができた。

お城と言っても、19世紀に建てられた比較的新しいものなので、所々に高い技術が使われていることが目に付きました。(←機械科的着眼点w)

気になった方はホームページをごらんあれ。↓
http://www.schlosslinderhof.de/



正午すぎ
オーバーアマガウにてショッピングタイム。
ショッピングと言ってもバックパッカーの僕ではそんなにお土産は持ち歩けません。
ということで、町並み見学タイム。
オーバーアマガウは壁画の町。
各家々の壁にも様々な壁画があり、楽しませてくれます。


バスの中から…。おなじみ、オオカミと赤頭巾のお話。

楽しげな絵


また、この町では10年に一度、キリスト受難劇を村人がキャストで上演するそうですが、なんと今年はその上演の年!
気になる方は訪れてみては?

町にある劇場



14:00くらい
ノイシュバンシュタイン城下のレストランにて昼食。
ノイシュバンシュタイン城は山のてっぺんにあります。昼食は山の麓のレストランにて。


麓から見上げるノイシュバンシュタイン城。この後地獄を見ることになる。


昼食のバイエルンプレート。ドイツに入って初めての郷土料理!


おいしくいただいた後、山を登りました!
食事中にガイドさんから渡された入城券には入城時間が記載されており、その時間にツアーがスタートします。
開始時間は15:15分。
ちなみに、山を登るのには歩いて40分ほどかかります。
馬車という裏技もありますが、ここは歩くことに。
しかし、料理が出てくるのが少し遅れたので、時間はきっつきつ!
慌てて山を駆け上がりますが、正直しんどい…。
調子に乗って飲んだビールのせいでいつも以上に疲れてしまいました。
でも何とかセーフ!


そして、時間通りにツアーがスタート。チケットを改札に差し込んで入城します。
日本語のオーディオガイドに従い、城内を見学します。
ちなみに撮影禁止なので写真は無しです…。


さて、このノイシュバンシュタイン城は先述の通り、ルートヴィヒ2世がその理想を実現するために建てさせた言わば”夢の城”です。
建造中にルートヴィヒ2世が死去し、計画がストップしてしまったため、未完のまま今日まで残されていますが、狂気とも言えるルートヴィヒ王のこだわりが随所に感じられます。
ルートヴィヒ2世は、この城に聖杯の騎士の伝説や、ワーグナーのオペラの世界を再現しようとしました。
実際、城の内部の装飾にも、その影響は色濃く反映されていました。


個人的には王が愛したというロイヤルブルーの色が印象的。
また、窓からの眺めは辺りを一望でき、
「ここから眺めていたら世界を手に入れたような気分にもなるかもなぁ」
なんて思ったりしました。


こちらもホームページをご覧下さい。
http://www.neuschwanstein.de/


下から見上げたノイシュバンシュタイン城



見学後はバスで再びM〓nchen Hbfへ。
到着後解散となりました。
夕食は駅の売店で買ってきたエビのサンド。
うまし。基本的にドイツの食べ物は美味しい。
ホテルに帰ってぐっすりと眠りました。
次回はM〓nchen市内観光!